白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

よむうつわ〈上〉茶の湯の名品から手ほどく日本の文化

 

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出版社内容情報

〈見て、さわり、感じた。茶の名品との贅沢な邂逅〉
〈全50点以上の国宝、重文、大名物、すべての作品を撮りおろし!〉

日本文学研究者で、執筆活動やテレビコメンテーターなど多方面で活躍するロバート キャンベル氏が、茶の湯の名品を収める美術館に赴き作品を実見。各館学芸員・研究者、時には作家本人との対話を通し、作品を手にして間近で観察することで、ガラス越しでは分からなかった名品の息吹に触れます。
日本文学はもとより、あらゆる文化に知悉するキャンベル氏の見識や発見・感慨を通し、名品との出会いが追体験できます。茶道月刊誌『淡交』で2018年から4年間にわたり連載された人気企画を上下巻にまとめます。国宝や重要文化財、重要美術品、茶の湯の名物・大名物、近代人気作家の作品など計50点以上(上下巻合わせ)を収録。下巻は2022年12月発売予定。

内容説明

この国で大切に、大切に、されてきた。その「わけ」を、さぐる旅。全50作超、すべて撮り下ろし。日本の至宝との邂逅を通し、文化の神髄に迫る。

目次

花やぎと静心―序文に代えて
第1章 光の底へ吸い寄せられる(「世上になき物也」―曜変天目;「仁清以前」にはなかった黒―色絵吉野山図茶壺 ほか)
第2章 手になじむ/触感を愉しむ(赤と白が混ざり合って「鼠」になる―鼠志野茶碗 銘峯紅葉;シャープさとやわらかみを同時に感じさせる器―玳玻鸞天目 ほか)
第3章 「軽み」「重み」が身体に刻まれる(「清貧」の象徴―千利休作 瓢花入 銘顔回;あえて「天目」の名を付けなかった―石黒宗麿作 黒釉葉文〓 ほか)
第4章 伝来・歴史に感じ入る(罹災した大名物―唐物茄子茶入 付藻茄子 松本茄子;価値感の大転換によりその美が見出された―唐物尻膨茶入 銘利休尻ふくら ほか)

著者等紹介

キャンベル,ロバート[キャンベル,ロバート] [Campbell,Robert]
ニューヨーク市生まれ。日本文学研究者。早稲田大学特命教授。早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)顧問。国文学研究資料館前館長。東京大学名誉教授。近世・近代日本文学が専門で、とくに19世紀(江戸後期~明治前半)の漢文学と、それに繋がる文芸ジャンル、芸術、メディア、思想などに関心を寄せている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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