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出版社内容情報
古代から現代に至るまで、大衆もまた作者だった。地震、火事、疫病など様々な集団的経験を経て、恐怖や悲しみを乗り越えるために、人々が創り出したものは何だったのか。
災厄と救いの想像力をヒントに、民衆の心性に迫る。『日本大衆文化史』に続く、大衆文化研究プロジェクトの第2弾!
【執筆参加者】
小松和彦、香川雅信、高橋 敏、福原敏男、高岡弘幸、齊藤 純、横山泰子、香西豊子、川村清志、伊藤慎吾【内容】
序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み(小松和彦)
第一章 疫病と怪異・妖怪──幕末江戸を中心に
第二章 疫病を遊ぶ――疱瘡神祭りと玩具
第三章 鯰絵と江戸の大衆文化
第四章 幕末コレラの恐怖と妄想
第五章 風の神送ろッ――説話を紡ぎ出すもう一つの世界
第六章 大蛇と法螺貝と天変地異
第七章 岡本綺堂と疫病――病歴と作品
第八章 近代、サイの目、疫病経験――明治期の衛生双六にみる日常と伝染病
第九章 変貌する災害モニュメント――災害をめぐる記憶の動態
研究ノート 火事・戯文・人名――『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって
内容説明
「禍い」に襲われた人々は、様々な文学・絵画・芸能・信仰を生み出してきた。その多くは娯楽の側面も持ち、世相を反映しながら、時代や地域に根付いていく。過去・現在の民衆の心性を解き明かす、研究プロジェクトの第2弾!
目次
序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み
第1章 疫病と怪異・妖怪―幕末江戸を中心に
第2章 疫病を遊ぶ―疱瘡神祭りと玩具
第3章 鯰絵と江戸の大衆文化
第4章 幕末コレラの恐怖と妄想
研究ノート 火事・戯文・人名―『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって
第5章 風の神送ろッ―説話を紡ぎ出すもう一つの世界
第6章 大蛇と法螺貝と天変地異
第7章 岡本綺堂と疫病―病歴と作品
第8章 近代、サイの目、疫病経験―明治期の衛生双六にみる日常と伝染病
第9章 変貌する災害モニュメント―災害をめぐる記憶の動態
著者等紹介
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。2013年紫綬褒章受章、2016年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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