白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

江戸遊民の擾乱 ―転換期日本の民衆文化と権力

 

www.kinokuniya.co.jp

出版社内容情報
大都市江戸で花開いた多彩な民衆文化を、徳川幕府は躍起になって統制しようと試み続けた。それはなぜなのか。為政者たちが恐れた「跳梁する身体」をめぐる政治的・文化的せめぎあいの様相を、歌舞伎・浄瑠璃・戯作・浮世絵・見世物などの具体的事例に即して、文化史研究をふまえた視角から鮮やかに読み解く。江戸から明治にいたる近代転換期の歴史像への斬新なアプローチ。

 

www.iwanami.co.jp

日本語版によせて

序 章

第1章 包摂の戦略とそのアポリア
 はじめに
 1 徳川幕府イデオロギー――新たな社会秩序のなかで身体を構想する
 2 都市の空間と異種混合
 3 初期徳川時代における権力の両義性と意図せざる歴史的展開
 4 アノマリーなるものたち
 5 感性の構造――浮世と中間的存在
 おわりに

第2章 後期徳川文化におけるパロディと歴史
 はじめに
 1 貨幣、パロディ、新しい社会空間の生産
 2 テクストと批評
 3 パロディと表象空間
 4 変革行為としての遊び
 5 相対主義フェティシズムとしてのパロディ
 おわりに

第3章 コミック・リアリズム――転倒の戦略
 はじめに
 1 パロディの一形式としての滑稽あるいはコミック・リアリズム
 2 転倒というテクネー――うがち、嘲り、あるいは辛辣な告発
 3 うがちを演じる身体
 4 江戸民衆文化における笑いとその象徴的意味
 おわりに――コミック・リアリズムの能力とその意義

第4章 グロテスク・リアリズム――カオスの戦略
 はじめに
 1 「異様」「奇怪」あるいはグロテスクという概念
 2 人間性の新たなビジョン
 3 グロテスクなものの場所
 4 カオス世界の表象
 おわりに――グロテスク・リアリズムの潜在力とその意義

第5章 近代化する日本と身体の変容
 はじめに
 1 新しい身体政治
 2 身体としての「風俗」
 3 権力の新形態、新たな主体
 おわりに

補章――歴史的叙述と本書の理論的視座

 

 

 

 

 

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