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間もなく昭和22年を迎える頃、投降に失敗した吉敷と田丸は、仲間によって監禁されていた。
終戦を確信する吉敷と一抹の不安を抱えながらも日本は敗けていないと信じる島田。
それぞれの信念の違いが、生死を共にしてきた味方同士を対立させる。
一方、日本兵の生存に気づいた米軍は緊張を高め、捜索網を広げていた。
戦争は終わった、しかし、互いに殺し合った過去は消せない。
そんな相手に自分の「生き死に」を預けることが出来るか。
投降は博打か、救済の一手か――!?
終わらない戦場で、信念に命を懸けた若者の真実の記録。