┣■経済誌の書評から本書を知りました。「古典の名著」と呼ばれるだけのことはあり、1950年代に書かれたものですが、だからこそ・今一度見直して考えないといけないのではないかと強く思い・感じた次第です。
┣■巻頭で◇白石隆 京都大学教授が本書・梅棹忠雄の読み方・触れ方について解説されているのですが、「調査(探検・現地訪問)」「比較」「歴史」「生態学」という視点で見る・俯瞰することがやはり大事であることを確認できたので、データサイエンスもどきを気取っている私としては嬉しくなったというか、「だよねー」でした。(^^ゞ
┣■人間は生態系の中で狡賢い生き物なのだと思います。とても欲深い生き物になってしまったのだと私は思います。本当に賢いのであれば災害の危険性が高いと言われる場所で普通は暮らそうとはしません。「生活するのに便利だから」という理由だけで都市部に集まる姿は、いくら巣を壊しても同じ場所に作ろうとする蟻などと基本同じだと思います。社会問題にしてもより身近に関わる事象しか強い興味を示さない事はNHK【週刊ニュース深読み】の掲示板への書き込み数を見ても明らかです。大空から見下ろすことができる鳥類の方がよっぽど頭が良いように思えます。(苦笑)
┗■戦後70年。我々日本人は米国の方角ばかりを見過ぎて、最も身近な存在であるユーラシア大陸を疎かにしてきました。より心豊かな生活を送るためにも、本書のような古典の名著を漁り、世界で最も広い世界を見つめ直すべきだと思いました。