内容説明
理性の力を信じ、進歩を信じた啓蒙主義の明るい鏡に「現代」はどう映るか。予断を排し、啓蒙主義のあらゆる思惟形式と内面的対決を果たした力作。
目次
第1章 啓蒙主義時代の思惟形式
第2章 啓蒙主義哲学思想に現われた自然と自然科学
第3章 心理学と認識論
第4章 宗教の理念
第5章 歴史的世界の征服
第6章 法、国家および社会
第7章 美学の基本問題
出版社内容情報
18世紀中葉を頂点とする啓蒙主義は,雑多で折衷的な混合物として長く蔑まれてきた。本書は,哲学者カッシーラーが,それまでの非難を排して啓蒙主義を正しく哲学の歴史の中に位置づけることを目指し,あらゆる思惟形式,自然像・人間像から,社会観・国家観,歴史像,宗教観や芸術観まで,自らそれとの内面的対決を果たした古典的名著である。