白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

北魏史 ―洛陽遷都の前と後

 

北魏史 洛陽遷都の前と後 東方選書54

北魏史 洛陽遷都の前と後 東方選書54

  • 作者:窪添慶文
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: 単行本
 

www.kinokuniya.co.jp

内容説明
三世紀初めからの約四〇〇年、中国は巨大な分裂期であった。その中で鮮卑族拓跋氏の建てた北魏王朝は、前身と後継政権を含めるとほぼ同じに近い長い期間、国を維持する。その間、(1)草原の部族連合国家→(2)華北を支配するものの胡族支配の色彩を濃厚に残す帝国→(3)胡漢を一体化して中華の地を統治する帝国と、大きくそのあり方を変える。(2)から(3)への劇的な転換の舵を切ったのが孝文帝である。本書は改革を象徴する洛陽遷都を序章に置き、五章に分けて、改革の内実、それに至る(1)(2)、改革の結果という順序で叙述する。そして終章として、秦漢と隋唐という二つの統一帝国の間にあって北魏という「異民族」政権がいかなる意義をもっていたかを考察する。

 

目次
序章
第1章 孝文帝親政期の諸改革(孝文帝の即位と文明太后;土徳の王朝から水徳の王朝へ ほか)
第2章 遷都後の諸改革(「代人」から「河南の人」へ;墓誌 ほか)
第3章 建国から華北統一まで―濃厚な鮮卑色の時期(代国時代;代国の復活 ほか)
第4章 変化のきざし(鎮にみられる変化;鎮軍と州軍への「代人」の分出 ほか)
第5章 繁栄、そして暗転(改革の継承;洛陽の繁栄 ほか)
終章

 

著者等紹介
窪添慶文[クボゾエヨシフミ]
1941年千葉県市川市生まれ。高知県で育つ。東京大学大学院博士課程東洋史専攻単位取得退学。東京大学文学部助手、高知大学教育学部助教授、教授を経て、お茶の水女子大学教育学部教授で停年を迎え、立正大学文学部教授をつとめる。現在はお茶の水女子大学名誉教授、(公財)東洋文庫研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

 

 

 

 

 

 

 

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