白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

忘れがたき日本の味

 

 

 

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オンライン古書店「古本たかいしがみ」お勧めの本をご紹介します。

秦秀雄 『忘れがたき日本の味』(1978年)

「真夏、外に出て遊びほうけ、家に帰って井戸水を深い水底から釣瓶(つるべ)で汲み上げた水は澄明で冷たい。コップの中では水がゆらぐ宝石のように輝いた」

きれいな文章ですね。僕は書店で、ぱっと開いたページにこんな文章があったら、何も考えずにレジに直行します。平易な言葉で、情景を目に浮かぶように描いた文章が好きなんです。

この本では、日本の伝統的な味が、こんな美しい文章で語られていきます。目次の一部をご紹介しましょう――早春の山菜/江戸っ子と鰹/佐渡のもずく/魯山人とさんま/三好達治と秋鯖/越前のずわい蟹/幻の蒲鉾を求めて

著者の秦秀雄は古美術の専門家で、井伏鱒二著『珍品堂主人』のモデルだそうです。

[詳細データ]
商品番号 No. 7/秦秀雄 『忘れがたき日本の味』/販売価格 ¥900/出版社 文化出版局 1978年・初版/程度B(カバー焼け)/サイズ 19.4cm×13.5cm/ハードカバー/発行時定価980円

購入方法は下記ウェブページをご参照ください。
http://www.takaishigami.com/order.html

 

 

 

 

 

 

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