専門家による鑑定や世間の評価に惑わされることなく、自分の眼で見ること・買うことの大切さを説きつづけた著者が初心の人に語るその要諦の数々。人としての生き方がその紙背に浮かぶ。
ぎょうせい1976年刊の再刊。
目次
日本 ―序にかえて
初心の人 に語る十二話
酒と酒器
見のがされてる美濃出土の絵皿
見返られざる古伊万里初源の絵皿
越前古陶の容姿
前茶悦楽の記
私の雑記帳
花器自撰
茶碗拾遺撰
傷もの私抄
座辺の李朝
八階層上マンションK邸にて
瀬戸と唐津の衰亡は
身辺雑記
見捨てがたきもの
見る態度後記
本書に登場する主な用語