内容説明
明治政府による「琉球処分」で解体された琉球王朝の崩壊過程を目撃した官僚喜舎場朝賢の評伝。
目次
第1章 維新慶賀使一行とヤマトへ(琉球王国の命運を担って;海路平安の祈願 ほか)
第2章 青春の頃(ほのかな恋心~叔母への密かな憧れ;父君、朝苗と喜舎場家 ほか)
第3章 大航海時代の海鳴り 薩摩藩の思惑(夷人との接触;島津藩政と「黒糖地獄」 ほか)
第4章 初めて明かされる「島津斉彬の極秘プラン」の内実(薩摩藩主、斉彬の密命を帯びる「市来正右衛門広貫」;斉彬公の慧眼… ほか)
第5章 維新以前の大変革(「江戸、大坂の事などにつき手当致さずば相済まざる訳あり」;琉球国運天港の繁栄… ほか)
著者等紹介
山口栄鉄[ヤマグチエイテツ]
1938年、沖縄県那覇市出身。琉球大学英文科卒業後、米国留学。インディアナ大学、プリンストン大学にて理論・応用言語学博士課程履修中、東アジア言語文学科にて日本言語文化を講じる。スタンフォード、イエール大学東アジア言語文学科奉職後、沖縄県立看護大学初代英語科教授。「欧文日本・琉球学」の新分野を提唱、確立。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。