山田光(1923-2001)
「山田光は戦後まもなく京都で八木一夫や鈴木治らとともに前衛陶芸家グループ 『走泥社』を結成し、やきものによる立体造形を牽引してきた作家のひとりです。」
「山田光は1923年東京に生まれ、関東大震災後の混乱を避けて母の実家のある岐阜市に移り住みます。 岐阜中学卒業後、京都高等工芸学校(現・国立京都工芸繊維大学)に入学。すでに京都で作陶生活を 送っていた父 喆(てつ)のもとに身を寄せ、陶芸を始めました。」(チラシ中面より)
そんな、岐阜にゆかりのある方なので、
山田光の作品は岐阜県美術館にもいくつか所蔵されていて、
岐阜県美術館で「山田光展―陶の標」という展覧会もありましたし、
(2000年4月4日~5月14日)
第一回の円空大賞展では知事賞を受賞されていました。
(岐阜県美術館での展覧会は2002年1月8日(火)~2月3日(日)でしたが、
受賞時には存命だったそう)
円空大賞展図録より
一見、金属製か?と思うような、銀泥パイプの作品や、
真っ黒な板状の陶に穴が空いている作品とかいいなって思いました。
この展覧会は「戦時中、京都高等工芸学校時代に山田と机を並べ、以来、 永きにわたって彼を支援し続けてきた世界思想社教学社創業者の 高島国男氏のコレクションから、山田と関連の作品合わせて55点の ご寄贈をいただきました。これを記念して、山田光と走泥社の作家の 作品をご紹介します。」とのこと。
入口フロアの展示室Aには、前衛陶芸家としての山田光の作品が並んでいました。
1や0の数字をはめ込んであるような《1の周辺》1976年
黒陶の作品、そして銀泥の作品と立体造形の変遷もわかって面白いです。
階段を上がった展示室Bには、山田光のクラフト作品が展示してありました。
前衛陶芸の作品も良かったけど、この白い湯呑や土瓶や急須たち、とても素敵!
日常に使えるシンプルな形の器だけど、素朴であたたかな雰囲気で、とても美しい!!
徳利の口が中心より少しずれてついている、ちょっとした遊び心、いいな!!
┣・「やきものによる立体造形」か。意欲的に挑戦してきたことがその作品群からも覗えます。(^_^) でも庶民感覚の我が家では置き場所に困るかな?(苦笑)