出版社内容情報
私を育てるとともに、追い詰めた「平成」の思潮とは何だったのか。「知」はどうあるべきか。自身の体験とともに綴られた、待望の書!世界史の視野から、精緻に日本を解析した『中国化する日本』で
大きな反響を呼んだ筆者。一躍、これからを期待される論客と
なりましたが、その矢先に休職、ついには大学を離職するに至ります。
原因は、躁うつ病(双極性障害)の発症でした。
本書では、自身の体験に即して、「うつ」の正しい理解を求めるべく、
病気を解析し、いかに回復していった過程がつづられています。
とともに、そもそも、なぜこんなことになってしまったのか、と
筆者は、苦しみのなかで、自分に問いかけます。
ーー自分を培ってきた「平成」、その30年の思潮とは何だったのか。
いま大学は、「知性」を育む場となりえているのか。
喧伝される「反知性主義」は、どこから始まったのか。
なぜ知識人は敗北し、リベラルは衰退したのだろうーー
一度、知性を抹消された筆者だからこそ、語れることがあるのです。
病を治すのも、また「知」なのだ、と。
これから「知」に向かおうとするすべての人に読んでほしい、必読の一冊です。
與那覇 潤[ヨナハ ジュン]
著・文・その他
内容説明
平成とはなんだったのか!?崩れていった大学、知識人、リベラル…。次の時代に、再生するためのヒントを探して―いま「知」に関心をもつ人へ、必読の一冊!
目次
はじめに 黄昏がおわるとき
平成史関連年表 日本編
第1章 わたしが病気になるまで
第2章 「うつ」に関する10の誤解
第3章 躁うつ病とはどんな病気か
平成史関連年表 海外編
第4章 反知性主義とのつきあいかた
第5章 知性が崩れゆく世界で
第6章 病気からみつけた生きかた
おわりに 知性とは旅のしかた著者等紹介
與那覇潤[ヨナハジュン]
1979年生。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科博士課程をへて、2007年から15年まで地方公立大学准教授として教鞭をとる。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
┣・増補版が文庫として出版されています。
出版社内容情報
気鋭の歴史学者であった著者を三十代半ばに重度のうつ病が襲う。反知性主義に追い詰められた時代を振り返りつつ回復を綴る感動の書。
内容説明
研究者として最盛期を迎えていた30代の半ばに、重度の「うつ」で言葉の読み書きができなくなった著者は、いかに知性を取り戻し、しかし大学を去ると決めたのか。能力主義の限界を超える、新しい社会の見取図はどこにあるのか。平成の「反知性主義」を検証し、疫病の令和で孤立する人を励ます真摯な一冊。
目次
Prelude 「うつ」の世紀に生きるあなたへ
はじめに 黄昏がおわるとき
第1章 わたしが病気になるまで
第2章 「うつ」に関する10の誤解
第3章 躁うつ病とはどんな病気か
Interlude 大学でいちばん大切なこと
第4章 反知性主義とのつきあいかた
第5章 知性が崩れゆく世界で
第6章 病気からみつけた生きかた
おわりに 知性とは旅のしかた
Code1 知性の敗北あるいは「第二のルネサンス」
Code2 大学のなかでこれ以上続いてはならないこと
Code3 リワークと私―ブックトークがあった日々著者等紹介
與那覇潤[ヨナハジュン]
1979(昭和54)年生まれ。評論家(元・歴史学者)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。2007年から15年まで地方公立大学准教授として、日本近代史の教鞭をとる。17年に病気離職の後、18年に本書で執筆活動を再開、在野で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。