白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

歴史なき時代に―私たちが失ったもの取り戻すもの

※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

www.kinokuniya.co.jp

 

出版社内容情報

第二次世界大戦、大震災と原発、コロナ禍、日本はなぜいつも「こう」なのか。「正しい歴史感覚」を身に付けるには。教養としての歴史が社会から消えつつある今、私たちはどのようにしてお互いの間に共感を生み出していくのか。枠にとらわれない思考で提言。

内容説明

大切なのは、歴史学それ自体ではなく、私たちが過去から受け取るギフトである「歴史感覚」をどう継承していくかだ。コロナ禍による自粛の強要で、世の中がまるで戦時体制の再来となっても、日本の歴史学者たちは、何もしなかった。孤独なままに群れあい、同調しない者を叩く風潮がウィルス以上に人々から尊厳と暮らしを奪ったことを、忘れてはならない。私たちの社会に共感の基盤を作り直そう。歴史とは本来そのためにある。一貫して世相と闘ってきた歴史学者による渾身の提言。

目次

第1章 インタビュー 歴史学の埋葬から再生へ
第2章 理論 歴史なき時代のヒント
第3章 時評1 歴史学者かく戦えり―自粛の「戦時体制」に抗う
第4章 時評2 人文学には何ができたか―ポストコロナへの青写真
第5章 時評3 そして新たな危機へ―菅義偉政権考
第6章 対話 歴史はよみがえるのか

著者等紹介

那覇[ヨナハジュン]
1979年生まれ、歴史学者(日本近代史・同時代史)。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。同年から15年まで地方公立大学准教授として教鞭をとった後、病気休職を経て17年離職。現在は在野で活動。話題書多数。20年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環氏と共著、新潮選書)で小林秀雄賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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