※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。
紹介
バードウォッチングから一歩進んだ鳥類学の世界へようこそ。
街や山の中にいる鳥を見て「何をしているんだろう」と思ったことはありませんか?
この本は、鳥が普段なにをしているのか、その行動と理由について、鳥類学者の著者が美しいイラストとともに解説した書籍です。
飛びながら歌える秘密や無数の機能を果たす羽毛、巣作りの戦略など…鳥についてもっと知りたいあなたにおすすめです。監訳者のことば「この本をあなたに」(川上和人)より抜粋
「著者のシブリー氏はアメリカで多くの図鑑を手がけてきました。彼はこの本の中で、自身の長年の観察に基づく知識と、最新の鳥類学の知見を1つのものにして、イラストとともにわかりやすく紹介しています。こんな本は、これまで他にありませんでした。ここではアメリカの鳥が例になっていますが、内容はもちろん日本の鳥にもあてはまります。日本語版の発行にあたり「鳥たちのポートフォリオ」の各ページでは、紹介されたアメリカの鳥に対応する日本の鳥たちを紹介しています。」
目次
・監訳者のことば「この本をあなたに」
・序文
・この本の使い方
この本のねらい/この本の構成
・概論
鳥類の多様性/羽毛/羽毛の色/鳥類の変異/鳥の感覚/鳥の動作/生理機能/渡り/食物と採食/生き残り/社会行動/鳥と人間/生態学と鳥の保護/鳥類を脅かす要因
・鳥たちのポートフォリオ
カナダガン/ハクガン/ハクチョウ類/家禽化されたカモとガン/水面採食ガモ/アメリカオシ/潜水採食ガモ/オオバン類/アビ類/カイツブリ類/ウミスズメ類/ウ類/ペリカン類/サギ類/シラサギ類/ヘラサギとトキ/ツル類/チドリ類/大型のシギ類/小型のシギ類/タシギ類とヤマシギ類/カモメ類/アジサシ類/タカ類/ハイタカ類/ワシ類/コンドル類/ハヤブサ類/フクロウ類/シチメンチョウ類/ライチョウ類とキジ類/ウズラ類/ハト類/ハチドリ類/ミチバシリ類/カワセミ類/オウム類とインコ類/キツツキ類/エボシクマゲラ/ハシボソキツツキ類/タイランチョウ類/アマツバメ類/ツバメ類/カラス類/カケス類/カラ類/エボシガラ類/ヤブガラ/ゴジュウカラ類/モズモドキ類/ミソサザイ類/キクイタダキ類/コマツグミ/ツグミ類/ルリツグミ/マネシツグミ/ホシムクドリ/レンジャク類/アメリカムシクイ類/アカフウキンチョウ類/ショウジョウコウカンチョウ類/ムネアカイカル類/ルリノジコ類/トウヒチョウ類/ユキヒメドリ類/ホオジロ類/スズメ類/マシコ類/ヒワ類/ボボリンクとマキバドリ/ムクドリモドキ類/コウウチョウ/クロムクドリモドキ類/ハゴロモガラス
・この本で紹介した鳥たち
・こんなとき、どうする?
・野鳥観察をはじめるには
・謝辞
・参考文献
著者プロフィール
デビッド・アレン・シブリー (デビッドアレンシブリー) (著/文)
デビッド・アレン・シブリーは作家であり、画家でもある。『The Sibley Guide to Birds(シブリーの鳥類図鑑)』をはじめ、自分の名を冠した図鑑のシリーズが有名。それ以外にも、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『スミソニアン』誌、『サイエンス』誌、『ザ・ウィルソン・ジャーナル・オブ・オーニソロジー』誌、『バーディング』誌、『バード・ウォッチング』誌、『ノース・アメリカン・バーズ』誌に作品を寄せている。また、アメリカバードウォッチング協会から、生涯にわたる貢献によりロジャー・トリー・ピーターソン賞を、ニューヨークリンネ協会からアイゼンマンメダルを受賞している。川上 和人 (カワカミ カズト) (監修)
森林総合研究所・島嶼性鳥類担当チーム長。小笠原諸島の鳥類を中心に、島の生物の生態や生物地理、保全などに関する研究を行なっている。最近は、海底火山の噴火によって新たな陸地が生まれた西之島において、生態系が成立するプロセスと鳥類が果たす役割について研究している。また、鳥類の骨格標本の収集にも力を入れている。著書『鳥類学は、あなたのお役に立てますか?』(新潮社)、『鳥肉以上、鳥学未満。』(岩波書店)、『そもそも島に進化あり』(技術評論社)、監訳『鳥類のデザイン』(みすず書房)等。嶋田 香 (シマダ カオリ) (翻訳)
東京都出身。東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了。訳書に『ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集』(スペースシャワーネットワーク)、『知られざる動物の世界9 地上を走る鳥のなかま』(朝倉書店)、『動物言語の秘密 暮らしと行動がわかる』(西村書店)、『野生どうぶつを救え!本当にあった涙の物語』シリーズ(KADOKAWA)などがある。