出版社内容情報
和人が本格的に入植した江戸後期以前の北海道では,アイヌ文化など本州とは全く異なる無文字文化が展開していた.奈良~平安時代頃,オホーツク海沿岸に忽然と現れて消えた謎めく先住民の文化を解明し,一般の日本列島史で語られることのない面に光をあてる.
目次
第1章 オホーツク人の海と陸(オホーツク海沿岸の自然環境とその変貌;オホーツクの動物―ヒグマと海獣;松浦武四郎の見た魚)
第2章 オホーツク氷民文化(もう一つの日本列島史;骨格形態にもとづくオホーツク文化人;海に生きたオホーツク人 ほか)
第3章 オホーツク・フィールドワーク(スグユクアトフミ―北海道常呂町と東京大学文学部考古学研究室;ところの民族考古学―トンコリと常呂;トコロにひろがる先住民の集落 ほか)
著者等紹介
西秋良宏[ニシアキヨシヒロ]
東京大学総合研究博物館・助教授宇田川洋[ウタガワヒロシ]
東京大学大学院人文社会系研究科
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。