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出版社内容情報
日本各地の医跡を巡ると、その時代の史実に息づく熱いものが見えてくる。とりわけ洋学に刺激された系統的人体解剖への冀求にはじまり、圧倒的な惨禍をもたらす感染症に対峙する在野の医師たち、性差や病気へのいわれのない偏見との闘いを通して、日本の近代医療・医学の培ったもの、見失った姿をまのあたりにする。
序章
一五四三年の転換/シーボルトとポンペ/感染症への挑戦 など5編第一章 腑分けと解剖
蘭学の泉はここに/杉田玄白と前野良沢/山脇東洋 など10編第二章 医学教育の史跡
ポンペとシーボルト/ベルツとスクリバ/ウィリアム・ウィリス など14編第三章 感染症との戦い
天然痘/ペスト/赤痢と志賀潔/結核/コレラ/ハンセン病 など35編第四章 医療と福祉の萌芽
松本良順/長与専斎/後藤新平など9編第五章 エックス線の発見と医療への貢献
レムシャイド・レンネップ/ヴュルツブルグ など8編諸澄 邦彦[モロズミクニヒコ]
目次
第1章 腑分けと解剖(蘭学の泉はここに(東京都荒川区/中央区)
杉田玄白と前野良沢(東京都杉並区/港区) ほか)
第2章 医学教育の史跡(ポンペとシーボルト(長崎県長崎市/東京都中央区)
ベルツとスクリバ(東京都文京区/港区/群馬県草津町) ほか)
第3章 感染症との戦い(天然痘(東京都千代田区)
ペスト ほか)
第4章 医療と福祉の萌芽(松本良順(神奈川県大磯町)
長与専斎(神奈川県鎌倉市/東京都港区) ほか)
第5章 エックス線の発見と医療への貢献(レムシャイド・レンネップ(ドイツ)
ヴュルツブルグ(ドイツ) ほか)
著者等紹介
諸澄邦彦[モロズミクニヒコ]
昭和27年、東京生まれ。昭和53年、千葉大学医学部附属診療放射線技師学校卒業。昭和53年から昭和56年まで浜松医科大学医学部附属病院に勤務。昭和56年から埼玉県立小児医療センター、埼玉県立循環器・呼吸器病センターの勤務を経て、平成24年3月埼玉県立がんセンターを早期退職。平成24年4月から平成28年3月末、公益社団法人日本診療放射線技師会に勤務。平成10年度放射線安全管理功労者表彰(科学技術庁長官表彰)。平成20年度学術業績賞川崎賞受賞(日本放射線技術学会長表彰)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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