内容説明
神仏を篤く敬い、大義名分を重んじ、私利私欲の戦いは行わず、自らの野心では版図を広げない―まさしく「義の英雄」と呼ぶにふさわしい「謙信神話」は本当か?北陸に11度も攻め込み、加越能3カ国をほぼ手中に収めた上杉謙信。関東に次いで多く出兵した北陸進攻にスポットを当て、最新の研究成果を取り入れながら、過度に英雄視されている謙信の実像を北陸側の視点から捉えなおす。
目次
第1章 襲来前夜
第2章 盟友救援
第3章 報復攻撃
第4章 侵略戦争
第5章 能州蹂躙
第6章 伝承生起
著者等紹介
萩原大輔[ハギハラダイスケ]
1982年滋賀県生まれ。2004年山口大学人文学部卒業。2009年京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。2013年京都大学博士(文学)。現在、富山市郷土博物館主査学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。