内容説明
監督・小津安二郎に差す、兵士・小津安二郎の影。小津映画の精緻な解読を通じ、「昭和」「日本」とは何かを明らかにする、新しいタイプの歴史書。
目次
序章 ピースの欠けたパズル―『晩春』批判
第1章 帝国の残影―小津安二郎の『暗夜行路』
第2章 大陸の光景―沈黙する前線
第3章 暴力の痕跡―戦争の長い影
第4章 叛乱の季節―中国化と日本回帰
結章 呪わしき明治維新―『東京暮色』讃
著者等紹介
與那覇潤[ヨナハジュン]
1979年生まれ。東京大学教養学部超域文化科学科卒業、同大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員などを経て、愛知県立大学日本文化学部歴史文化学科准教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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