白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

つげ義春『ねじ式』のヒミツ

 

つげ義春『ねじ式』のヒミツ

つげ義春『ねじ式』のヒミツ

 

内容紹介

序章と終章、第1章から第28章で構成され、どの章から読み始めても読みごたえのある展開です。“河原で河原の石を売る”無償の人生をテーマに 漫画を描くような 稀有の芸術家に導かれて、『ねじ式』の夢の通い路を 歩いているうちに、私は思いもかけず 田村隆一《時代の漂流物》と知里幸恵アイヌ神謡集》にたどり着いてしまった(あとがき)、と述べているが あくまでもつげ義春の内面を知り尽くした著者だからこその見解です。 幾十にも張り巡らされたヒミツの謎は論理回路が明快に読み解かれ知的好奇心を満たしてくれる注目の書物。 

出版社からのコメント

伝説のつげ義春!! 50年目の真実。 1968年に発表された『ねじ式』は50年を経ても、不思議な魅力に満ちあふれている。著者矢崎秀行は絵解き謎解き、一つひとつのパズルを解きほぐすかのように『ねじ式』のヒミツを解読しました。行きついた先は「知里幸恵から日本人の死生観」。 高度成長まっしぐらに進むなか、戦争の悲惨を体験したつげ義春は、崩れ去る日本の原風景を直感しました。50年後の今、『ねじ式』のヒミツが具体的に展開しています。著者渾身の感動的な漫画論です。

内容(「BOOK」データベースより)

伝説の『ねじ式』50年目の真実。

著者について

1956年甲府市生まれ。早稲田大学政経学部を中退、東京の私塾「寺小屋教室」で日本思想史を学ぶ。同大政治学科に再入学、卒業。読売新聞東京本社に入社、記者。文化事業部で展覧会プロデューサーを経て、現在公立美術館のネットワーク組織・美術館連絡協議会事務局に勤務。夜の写真学校26期生。写真家・瀬戸正人氏に師事。写真展「風景のゆくえ」ギャラリーPl ace M 2015年 「対(つい)」リコーイメージングスクエア新宿(旧ペンタックスフォーラム)2016年 写真集「色にあそぶ」(STAIRESS PRESS)2016年 論文「スサノヲのいる風景のために」(スサノヲの到来展図録)2014年 「橋本平八《花園に遊ぶ天女》の現在・過去・未来」(STAIRESS PRESS)2016年

┣■幼い頃からTV・漫画を見続けていた私。初めてこの漫画と出会ったのは、高校の部室でした。少年誌から青年誌へとちょうど変っていく過程でもあり、かなり衝撃的でしたね。そして成人を遂げた後、漫画の舞台である【五能線】沿線を一人ローカル線に乗りながら高校時代を思い起こして旅をしたことは、とても思い出深いです。(^_^) この頃にはリゾート列車が走っており、座席は観光仕様の立派なものでしたけどね。(笑) お隣、秋田県から小旅行に来ていた主婦の団体から「イケメン」呼ばわりされたのも良い思い出であります。(^^ゞ *にゃはははは*

┗■また途中から雨が降って「立ち往生」。天候が非常に不安定な土地柄であることも体験できました。遅延事情から臨時で寝台列車に乗れるという特典も受けましたね。どちらも青森駅から席は独り占め状態。『長距離・普通乗車券(往復)』で平日旅行という真骨頂を発揮したのでありました。(^_^) 鉄道話になっちゃったよ。(苦笑)

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