┣■巻頭記事の「『傾きマンション』の住民は損するか得するか」というのはインパクトがあった。内容的にはそんなに大したことはなかったのだけれど(苦笑)、実に巧くポイントを引き出していたと思う。「『傾き』を避けるには築10年は様子見」が最も問題回避できる策だというのに対して、筆者はそれは過剰反応と否定。「不具合箇所を見つけたら保証してもらう」(筆者はそこまでは書いていないが・)というのが結局行き着く結果なのだと思うけれど、そうなると今回見せた太っ腹の【財閥系ブランド】が物を言うことになりますよね? 結局泣き寝入りするのは下請け業者ばかり? 酷い話だ。(苦)
┣■特集の「 『資料』の作り方」は企業の実例も挙げられており、まあ参考にはなりますね。ただ実例がもう少し欲しかった。企画書関係はなかなかお見せできない代物だとは思うけど。今注目のラグビー元日本代表監督のエディー・ジョーンズ氏の『ノート』などは量が少なすぎ! シンプルなメッセージで枚数自体それほどないのかもしれないけれど、これはかなり物足りなかったです。
┣■報告書作成に悩んでいる方にはポイント自体は掴みやすいと思います。また本誌編集部員が【BCG】【電通】【ソフトバンク】に入門したつもりでプレゼンの仕方を学ぶというのはとても良かったですね。特に【ソフトバンク】編は具体的に図表のポイントを解説しているので「なるほど」と感心しました。まぁ自分の場合、自然とそれに近いことをしていたので少し誇らしげに読み入ってしまいましたけれど。(^^ゞ
┣■他にも「英文メールの実例・60個」や、“ルー大柴” 気取りの「流行りのカタカナ語辞典」なども掲載されていて面白かったです。ルー大柴ってたまに見ると面白いですからね。ずっと見続けるのは疲れてしまいますけれど。(苦笑)
┣■大前研一氏がコラムの中で『地域ブランド』について語っているのだけれど、1つだけ「佐藤錦は種を世界中に広めてしまった」ことが惜しまれるようなコメントをされていた。確かに「牛肉」や「イチゴ」などでも問題になっている、種・苗の分け与え(イチゴの場合は捨てられていたモノを持ち去られてしまったと聞く。)なのだけれど、う~ん、こうして問題提起しておきながら難しい話だよね。食糧事情や少しでも美味しいモノを世の中へ広めたいという意見も確かにあるからね。私が言いたいのは儲けることばかり考えていても仕方がないのでは?ってことなんだけど・・・
┗■今号はまさに「待合所で立ち読み」レベルってところでした。私には。