白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ(1) 1972年1月1日 「山谷物語を聞いてるんじゃない!」~

 

┣■新章開幕。タイトル『レッド』に「最後の60日 そしてあさま山荘へ」と長いサブタイトルが付いた。一番驚いたのはその「装丁」。これまでの重厚な作りから「ペラッペラ」な、よく言えば今風のモノに作り変えられた。売上部数が減って「経費削減」。やる気が失せた? 担当編集者が変わったか、上から「安く上げろ」とでも言われたんですかね。(苦笑) これまで購読してきた者としてはかなり裏切られた思いです。

┣■巻末のおまけもまるで無くなってしまったけれど(苦笑)、スムーズに開けて読みやすくはなった。新章では1巻だけで2人、計6人まで『総括』ができていないとの名の下に処刑。ペースは速まった。「性欲」をも許さない厳しい?戒律。無差別に、それは単なる好き/嫌い、目障りだからという理由へと変わっていく。(表立ってはそうとはさすがに言わないけれど。)

┗■常軌を逸した行動がこの【日本】でもあったことを覚えておきたい。それは形を変えただけで、21世紀を迎えた現代でも生き続いている「心の病」だと思うから。

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