白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ(2) 1972年1月3日~4日 「おまえにそんなことが言えるのか!」~

 

┣■めっきりと薄くなってしまったが、頁数的にはそれほど大幅減ってわけでもない。「最初からこの装丁に統一しておいてくれよ」と、やはり第一感想としては思ってしまう。(苦笑)

┣■本巻では3人が亡くなる。計9人。10人目が厳しく皆に囲まれて『総括』という名の暴行を受けて次巻へと続く。この『総括』される理由というのが、現代でいうところの『イジメ問題』とよく似ているのではないかと思った。今はトランプの『ババ抜き』のように突然自分の身にも降り掛かるような類いだと聞く。10人目は腕力もある大男だった。それでも「態度が良くない」と突然皆に囲まれて威圧行為を受けてしまう。日頃の鬱憤も積もり積もっていたのかもしれないが、こんな状況では誰もが怖くてなんとか『ババ』を他人に渡したいとしか思わなくなるだろう。実に本末転倒な話だと思う。

┗■偉そうにほざく奴に限って、己の過ちを素直に認められない。誠に信頼できる・強いリーダーの下でないと「烏合の衆」となり暴走していくということだろうか? 「野犬の群れ」だってもうちょっと賢いぞ。(苦) 言い訳めいた台詞が並び立て続けるが、ラストの【あさま山荘】まではあともう少し、、、のはずだ。(苦笑)

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