白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ハーバードビジネスレビュー 2015年 11 月号 人工知能/ペンタゴンに学ぶ サイバー攻撃に強い組織のつくり方/『非顕示的消費』に対抗する高級ブランド

 

┣■メイン特集に行く前に、とても気になる論文・アイデアが2本掲載されています。『ペンタゴンに学ぶ サイバー攻撃に強い組織のつくり方』と『『非顕示的消費』に対抗する高級ブランド』。ネタバレになるので語りませんが、どちらも『人』がポイントとなっていることが、今回の『人工知能』と巧く対峙していて面白いですね。(笑)

┣■『人工知能』に関しては、先日【週刊エコノミスト】にて詳細に現状リポート・解説されておりましたが、本誌は論文基調の世界最先端でもあり、その指針・未来が熱く語られています。悲観的なデータがまず示され(苦笑)、これからの『AI・人工知能』との闘いに備えてどうすべきか、まさに「ディープラーニング」深層学習合戦が繰り広げられます? そこへ『ブルー・オーシャン戦略』-競争のない世界を創造する-という本の告知戦略、さすがです。(大笑) そして「機械が自分の上司になった場合」までフォローしてくれています。

┣■『仕分け』作業の「機械オペレーター」と「人海戦術」を経験した者として意見を言えば、いくら機械が便利になったとしても、それを使いこなす人間が必ずしもその現場にいるとは限らない。(大笑) 【製造業】など自前で機械を発注・生産するところは別としてね。簡単に使えない上司の方を解雇できればいいのだけれど、そうは問屋が卸さないでしょう? 「やれ」と命じられて覚え、何か機械がトラブればまた対処を求められると。AIと共存できる者は「AIのお世話ができる人」なんでしょうね、きっと。(笑) AIばかりが占める会社を好む経営者がいるかといえば、どうなんでしょう。セクハラまがいもできなくなるわけだしね。あっラブドール化すりゃいいのか?(爆)

┣■冗談が過ぎましたが、オーグメンテーション:拡張、改良、生産の増幅を「適正範囲」で出来れば言うことないんでしょうけどね。労働者不足を補う意味でその効果は大きいと言えそうですが、逆に言えば、そうした設備が整えさえすれば世界中のどこでも同じことが可能になってしまうとも言えますね。末端にいる者が上からの秩序など守るはずもないから、やはりここでも『カオス』な世界になるというオチですか。いやだね、今週はこんな話ばかりで・・・ 

┗■最後に視覚的な『詐欺』の実例と(笑)、企業トップが前号のレビューを掲載しています。なるほどなぁと感心した次第です。今号もなかなか面白かったですね!

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