白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

日本の思想とは何か―現存の倫理学

 

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出版社内容情報
日本に伝承されてきた言葉に根差した理知により、今・ここに現存している己れのよりよい究極の生のための地平を拓く。該博な知に裏打ちされた、著者渾身の論考。

内容説明
日本の思想は、ときどきに流行する意匠が構造化されないままに同居していて、一神教に見られるような座標軸がないとされる。しかし日本の思想が私たちの魂を形成していることはいうまでもない。神の祀り、和歌のあはれ、仏法の絶対知、儒学の天などの古層を掘り下げ、今・ここをよりよく生きようと葛藤してきた私たちのありようを解明し対象化して、新しい日本の倫理学の構築を試みる。

 

目次
第1部 現存の根本構造(無窮無辺の時・空へ;外なる他である“もの”;自である内なる“たま”;「生」の世界;「生」の意味)
第2部 伝承としての倫理思想(“もの”神の祀り;花鳥風月・原郷世界;仏の絶対知;武士;「天」;文明)

 

著者等紹介
佐藤正英[サトウマサヒデ]
1936年、長野県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東京大学文学部教授、共立女子大学文芸学部教授、日本倫理学会会長を経て、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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