内容紹介
曜変(ようへん)天目、油滴(ゆてき)天目、禾目(のぎめ)天目、木の葉(このは)天目など、中国で焼かれた天目茶碗の名品をはじめ、日本の近現代作家の天目茶碗を紹介し、天目の魅力と楽しみに迫る。また、現代作家の天目の技法、天目茶碗の名品を所蔵する美術館を紹介。
出版社からのコメント
世界中に3碗しか現存せず、しかもその3碗すべてが日本にあって国宝に指定されている「曜変天目」。本書では、そうした天目茶碗の名品から、天目に挑んだ日本の近代巨匠、現在、天目に取り組んでいる日本の現代作家を紹介しています。
“天目(てんもく)”とは、黒い釉薬が掛かった茶碗のことを言います。
茶碗の内面に、斑紋が夜空の星のように輝く「曜変(ようへん)天目」が最もよく知られており、他にも天目には様々な種類があり、その多くが国宝や重要文化財に指定されています。
日本では、大正時代以降に陶芸家の巨匠たちが多彩な天目を作りはじめ、現在も数多くの作家が独自の天目の制作に取り組んでいます。
本書では、曜変天目をはじめとする中国で作られた天目の名品をはじめ、日本の近現代作家の天目茶碗を紹介しています。
また、現代作家の天目の技法、天目の名品が見られる美術館を紹介しています。
A4変型判、180頁。