白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

URUSHI伝統と革新

 

URUSHI  伝統と革新

URUSHI 伝統と革新

 

 海外からも高い評価を得る日本の漆。同名展覧会の図録兼用一般書である本書は、伝統的な技を駆使し新しい漆の表現を追求した名匠たちの作品とともに、技法や漆芸を支える職人など漆芸の魅力を幅広く紹介する。

 

www.artagenda.jp

この展覧会についてこの展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION日本は世界に卓越する工芸の伝統を有しており、なかでも漆芸は、日本を代表する工芸として1300年以上の永い歴史を持ち、芸術的にも技術的にも高度の発達をとげ継承されてきました。 
近代漆芸は小川松民・川之辺一朝・東京美術学校美術工芸科漆工部第一期生六角紫水などが伝統技法の研究と継承、近代化の普及に尽力し礎を築きました。 

そして1954 年重要無形文化財制度制定により我が国にとって芸術上価値の高い重要な技術、卓越した技術を保有する者が重要無形文化財の保持者(通称「人間国宝」)として認定を受けることになりますが、その第一回が松田権六・高野松山でした。 

松田は漆工芸を個人としての芸術へと引き上げ、貴重な伝統技術の継承だけにとどまらず、一層の練磨を求め切り拓いていく姿勢を示しました。 
更にこの重要無形文化財の保持者を中心に伝統工芸技術の発展と向上のために日本工芸会が発足し日本伝統工芸展が開催され、音丸耕堂・磯井如真らが中心となり活動の幅を広げました。 

さらに1983年より松田の意思を継ぎ伝統工芸の精神にそって今日の生活に即した創意ある作品を発表する場として、大場松魚・田口善国・赤地友哉・増村益城・塩多慶四郎らが中心となり日本工芸会の専門分野別の組織としての漆芸部会が第1 回伝統漆芸展を開催し現在に至っています。 

そして今日、漆芸部会には蒔絵の室瀬和美、中野孝一、髹漆の大西勲、小森邦衞、増村紀一郎、蒟醤の磯井正美、太田儔、山下義人、沈金の前史雄、螺鈿の北村昭斎の10名の重要無形文化財の保持者がおり、本展はその日本工芸会の漆芸部会展である日本伝統漆芸展が第35回展になるのを記念して開催いたします。 

近代漆芸を江戸時代末期から戦前までを近代の名匠、戦後の重要無形文化財制度により伝統的工芸技術をふまえた上に新たな創作活動の重要性を強く求め日本工芸会の設立、さらには日本伝統漆芸展の開催と現在活躍している作家を含めて今日の漆芸の世界を4つの章から俯瞰できるような展覧会といたします。 

開催概要EVENT DETAILS
会期 2018年9月15日(土)〜2018年10月14日(日)
会場 第7展示室、第8展示室、第9展示室
[MAP]住所 石川県金沢市出羽町2-1
時間 9:30〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日 会期中無休 
観覧料 一般 1,000円(800円) 大学生 800円(600円) 高校生以下 無料
TEL 076-231-7580
URL http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/exhibition/5222/

 

www.ishibi.pref.ishikawa.jp

企画展
URUSHI 伝統と革新
石川県立美術館開館35周年・日本伝統漆芸展第35回記念
2018年9月15日(土) ― 2018年10月14日(日)

概要
 本展は、漆芸作家たちの登竜門となっている日本伝統漆芸展の第35回を記念して開催されます。江戸時代末期から活躍した近代の名匠から、松田権六ら歴代の重要無形文化財保持者いわゆる人間国宝、そして現在活躍する若手作家まで93作家、143点(参考出品含む)を紹介します。特に石川県出身の不世出の名匠、松田権六の作品は11点を展示。
 本展は、そごう美術館、MOA美術館を巡回しますが、松田の代表作である《蓬來之棚》(当館蔵)と《鷺蒔絵棚》(広島県立美術館蔵)の2点を同時に展示するのは当館のみです。我が国の漆芸界を代表する作家の作品を通し、漆芸作品の持つ魅力と多様性を紹介します。

 

 

┣・こんな私ですが、1品【前大峰】を所有していたりします。(^_^) 誌面に掲載されているほどに凝った物ではないですけどね。逸品に直に触れてみれば「世界観が広がる」ってことが実感できますね、ホントに。

 

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