白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ルポ アフリカに進出する日本の新宗教

 

ルポ アフリカに進出する日本の新宗教

ルポ アフリカに進出する日本の新宗教

 

┣■フジテレビ【みんなのニュース】の中で【新興宗教団体】内部への取材が敢行されており、私も先日メモを残したわけですが、その中でも触れられていた【アフリカ大陸】への「布教活動」をレポートまとめたものが本書です。6団体、掲載されてます。まあ率直な感想文と言える程度の代物ですが、宗教団体の活動を知る上では大変貴重な資料だと思います。連中が発表する信者数など日本国内でも信憑性が低いですからね。どうしても無難なレポートになってしまいます。(笑)

┣■「布教」というと【日本】では【イエズス会フランシスコ・ザビエル宣教師が歴史上で有名ですが、どちらかと言えば個人名ばかり有名で、宗教団体としてはさほど取り扱われない傾向が【日本】ではあると思います。逆にそうした「無知」によって安易に宗教団体へと走ってしまうのではないかという気が私はしないでもないです。大抵、悪知恵が働く高学歴な者や、霊感商法上がりが「教祖」に君臨していたりするんですよね。地元の主が歴代続いているっていうパターンもあるのかな? 私は「金貸し」同様に「借りた分だけ利息を支払わなければならない」世界であることを強く認識すべきだと考えます。貧困格差が広がる【アフリカ大陸】などはまさに宗教団体からみれば活況な市場に映るわけです。

┣■面白いのは巻頭に、各宗教団体の進出地域が地図で示されているのですが、紛争が激化している【南スーダン】や【ナイジェリア】などでは見当たらず、かつて紛争があった後、沈静化した場所で目にする点。「紛争でー」という決まり文句が聞こえてきそうです。派遣する宣教師の身の安全を確保しているとも言えなくもないですけどね。(笑) 疫病『エボラ』が大流行した地に各宗教団体が進出していたりするのですが、支援活動をしたって話は聞きませんよね・・・ 。

┗■そして『宗教』とは容易に地元の思考と「融合」していくものだということを忘れてはいけません。姿・形は彼らには関係ありません。「勢力図」ありきなのだと私は思います。ちょうど秀吉の本を読んだばかりということもありますが、権力維持のために侵攻(信仰)するという構図に変わりないのではないでしょうか? 突然攻め込まれた現地では迷惑がる者がいるのも当然な話だと思います。不都合なことは話したがらない団体が多く存在していることも覚えておくべきです。 発足当時はいいんですけどね。群れが大きくなると結局組織だったものとなり、同じ過ちに皆陥りやすいのだと思います。(悲)

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