┣■今この森信三先生の講壇『修身教授録』が密かなブームになっていると思うのですが、その中の女性版「淑女」たるものを論じ、まとめられたのが本書です。大文字で編集されており、物分かりの分別が可能となる10歳前後のお子さんから理解する事が可能な、実に優しい・思いやりのある内容となっておりました。私は四十も過ぎたオッサンですが、ちょっと感銘を受けました。
┣■女性は「一歩控えた立ち位置が良い」などといったことが謳われており、一見すると今の時代に合わないように受け止められるかもしれませんが、この世の中、長く生きていくと「なぜ、そのようにすべきなのか」理解できるので本当に感心します。何でも台頭に対峙できる・意見が言えることが男女平等ではないんですよね。それは一個人の問題であり、まあ言い切ってしまえば、この世の中「腕力」の差は無視できないんですよ。男女ともに腕力が劣る者は他の要素で賄うしかないわけです。そうした視点が今の社会では見受けられませんよね。それゆえにまた「腕力」によって抑え込まれようとしてしまうわけです。(悲)
┗■『修身教授録』は別タイトルで全5巻あるようで(全集?)、その中で男女別々に述べられているとか。これ学生の内に知りたかったですよ。スゲー後悔しちゃってます。この夏休みの読書感想文にいいかもしれません。タイトルだけでも評価が上がりそうです。(笑)