白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

シリーズ 戦争と社会 4 言説・表象の磁場

 

www.kinokuniya.co.jp

 

出版社内容情報
戦争が社会のあり方を規定していることを「総力戦論」が明らかにして久しい。しかし、戦争の形態が根本的に変化した今、戦争と社会の関係性も変容しているのではないだろうか。戦時から現在に至るまでの両者の関係を、社会学歴史学、メディア研究、ジェンダー研究、宗教学、記憶論等の観点から読み解き、総合的に捉え返す。

 

内容説明
占領、戦中・戦後の世代間対立、ベトナム戦争、冷戦終結、インターネットの普及、そして福島原発事故といった社会変容のなか、戦争認識をめぐる正しさ/誤りはどのように変遷してきたのか。また、何が語られ、何が忘れ去られてきたのか。マスメディア、ポピュラーカルチャー、社会運動などの言説と表象から、「戦争の記憶の戦後史」を描き出す。

 

目次
総説 「体験」「記憶」を生み出す磁場―戦後と冷戦後の位相
第1部 拮抗する「反戦」と「好戦」(国民参加のファシスト的公共性―戦時デモクラシーのメディア史;ミリタリーカルチャーの出版史―戦記・戦史・兵器を扱うことの苦悩;日本遺族会靖国神社国家護持運動)
第2部 戦争体験論のポリティクス(「戦中派」とその時代―断絶と継承の逆説;小林金三と「満洲国」建国大学―『北海道新聞』論説陣を支えた東アジアの視座;沖縄戦記と戦後への問い―「本土」への懐疑と希求)
第3部 冷戦後の社会と前景化する記憶(被害と加害を再編する結節点としての「戦後五〇年」―国境を越えてゆく戦後補償の運動と言説;ネット時代の「歴史認識」―「慰安婦」「靖國」の争点化から「ネット右翼」へ;原発災害後のメディア言説における「軍事的なもの」―「感謝」による統合とリスクの個人化)

 

著者等紹介
蘭信三[アララギシンゾウ]
1954年生。大和大学社会学部教授。歴史社会学、戦争社会学

石原俊[イシハラシュン]
1974年生。明治学院大学社会学部教授。歴史社会学島嶼社会論

一ノ瀬俊也[イチノセトシヤ]
1971年生。埼玉大学教養学部教授。日本近代軍事史・社会史

佐藤文香[サトウフミカ]
1972年生。一橋大学大学院社会学研究科教授。ジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダー社会学

西村明[ニシムラアキラ]
1973年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。宗教学・文化資源学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

 

 

 

 

f:id:jnsk_jojo:20220402044749j:plain

f:id:jnsk_jojo:20220402044753j:plain

f:id:jnsk_jojo:20220402044758j:plain