┣■パッと見『老老介護』に関わる格差話かと思ってしまいますが、介護はほとんど触れられておらず、高齢者『老人』間の格差問題を扱った本です。ちょっと「老老」の使い方が異なるので便乗商法っぽい気がしないでもないですが(笑)、結構豊富な図表を掲載してデータを用いて、この問題を訴えかけています。DB派の私としてはもちろんソソわれて手に取ったわけですが、「正誤表」が添えられるなど、ちょっとだけ詰めのチェックが甘かったようです。(苦笑)
┣■データがかなり具体的かつ広範囲に渡っており、図表を見ているだけでも思わず考えさせられます。肝心の文章の方はデータを語る余り、ちょっと読解しにくい感じですかね。私もよくこの手の話をメモしているわけですが、縦書きよりも横書きにした方が読みやすく・頭にも残りやすいことを痛感しました。横書きで箇条書き主体にまとめられた方が良かったように私個人的には思います。
┣■今抱えているこの『老老格差』問題は、資本主義社会の成れの果て「天国 or 地獄」そのものだと言えますが、まあ現役世代からしてみれば、問題視する声は「負け犬の遠吠え」ですよね。(爆) ハッキリと言ってしまえば。
┗■けれど今、若者ですら格差がハッキリと生じてしまう事態に陥り、『米大統領選』での【民主党】バーニー・サンダース氏への若者有権者の支持ぶりを見れば、その事態の深刻ぶりが容易に読み取れます。『老老』だけでなく、その『資本主義社会』そのものを問わない限り、この行き詰まった・老後生活に失敗した人達を救う手立てはないと私は考えます。ハイ。この『老老格差』一点攻略だけではこの戦には勝てませんよ。