┣■「古参経済学者の提言」とでも言えば良いのだろうか? 『21世紀の資本』ピケティの師匠であるというのは、序文から間違いない。お弟子さんの本をまだ私は手に取っていないが(もう雑誌やテレビで散々取り上げられたし。(^^ゞ)師弟共に豊富なデータを理路整然とまとめるのが得意なようだ。自分も同じように「国民総積立制度」を支持しているので、具体的な対策が指摘され読んでいてとても心地よかった。
┣■巻末に「15の提案」としてまとめられているので、そちらに目を通し興味を抱けば是非手にとって欲しい本だと思う。難しいイメージは経済本としてはそれほど抱かずに済むはず。
┗■最終部で「できるのだろうか?」という問いかけを自身に掛け、シッカリと検証している。こういうことが意外とできていないのが【行政】だ。いや、検証は実はシッカリとしているのだけれど「公開しない」しても「5年~経ってから」という具合だ。情けない話である。日本の経済学者達はこの域に達している者が何人いるのだろうか ??