トウガラシの世界史 - 辛くて熱い「食卓革命」 (中公新書)
- 作者: 山本紀夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/02/24
- メディア: 新書
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┣■『大航海時代』新大陸発見の中で、その目的に『香辛料』がかなりの割合を占めていたことはちょっと歴史をかじれば知っている方も多いとは思われますが、日本人が学校で受けた授業の中では「コショウ」の名がもっぱらでした。でも「トウガラシ」も負けず劣らず凄かった!という歴史ロマン溢れるお話が事細かに綴られております。単行本での発行でも良かったんじゃないかと思うくらい濃密です。これ面白いわ!
┣■目次を見れば大体の雰囲気は掴めるかと思われます。図表・写真も豊富です。新書サイズに詰め込みすぎって感じで。(苦笑) これカラー写真で全編見たかったよねぇ。冒頭で一応カラー写真が掲載されているんだけれど、物足りないです。(^^ゞ
┗■「美味しい物は下々の口から伝えられる?」そんな印象を本書から再認識させられました。「内蔵」関係もそうですよね。富める者は “食への冒険心” が足りないことは今現代でも言えるでしょうか?(笑) しかし今の辛さ何十倍とかいう“激辛ブーム”はちとやり過ぎだと思います。美食家はあんな行為はきっとしませんです。ハイ。