ドイツ帝国の正体――ユーロ圏最悪の格差社会 (ハヤカワ・ノンフィクション)
- 作者: イエンス・ベルガー,岡本朋子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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┣■日本の近代国家はこの【ドイツ】を模範としたものが非常に多いわけだけれども、そのお手本だった国の今の内情を暴露めいた本です。なかなか刺激的な内容です。「ドイツは凄いねー」と感心させる報道の裏では、日本でもよく見られる悪徳・詐欺まがいが多く横行しているというわけです。教訓として読む価値は高いですね。
┣■「富める」とは? 「保険商品」から「不動産」、「中小企業・自営」の実態などあからさまにされていきます。ラストに掲げられているように、やはりピケティの主張を意識させられますよね。(苦笑)
┗■移民労働者の受け入れは「自己負担の肩代わり」に所詮は過ぎないのか? 先を進む【ドイツ】社会の動向を注意深く見守りたい思いにさせられる一冊ですね。完全に鵜呑みにせず、比較検討することが肝要だと私は思います。ハイ。