白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

病原菌と国家 ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治

 

病原菌と国家―ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治―

病原菌と国家―ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治―

 

┣■「疫病発祥の地・イギリス」などと私個人的に思っているのですが、近年では『狂牛病』もそうでした。さらには『コレラ』もそうですね。帝国時代に世界各地から余りにも“寄せ集めた”が為に抗体が対応しきれなかったという印象を同国には持っています。その悪戦苦闘の歴史が語られている本だと思い、手に取った次第です。。。

┣■う~ん、小難しい。写真や図表も割かし挿入されているのですが、読んでいて疲れる本です。いかにも引用本で注釈が130頁にも及びます。(苦) どうせならもう少し簡易に解説できなかったものかと。残念です。まあ私が “ムック本” レベル のせいなのかもしれませんけど。(^^ゞ

┗■『菌』はまだまだ未知な世界です。悪い菌もあれば良い菌も存在します。現代社会・先進国では里山が荒れて山の獣が都市部へ進出。体毛に致死率の高いウイルスを持った「マダニ」などを付けて、人間の生活圏に撒き散らすといった問題も発生しています。これ【日本】ですからね。また無責任な飼い主が捨てた「野犬」が世界的に増えています。これまた致死率の高い「狂犬病」が蔓延しつつあるわけです。こうした危険性を伝えてくれる書物の普及は私は強く望みます。

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