┣■2014年に公表された【宮内庁】作成『昭和天皇実録』。一般にも広く目にすることができるようになるわけだが、どうにもそう読みやすい類いの代物ではないらしい。それでも自分で手に取って読んでみたいという方のための「読み方の講義」というのが本書が出版された目的だそうだ。(笑)
┣■昭和天皇の “行動歴” を正しく振り返るという意味ではとても意味ある本だと思った。皇族本って書く人の解釈で微妙にニュアンスが置き換わっていたりするからね。たまにアレ?と感じることが多かった。一応「真意はともあれ」行動日誌ものとしては“今のところ”これが一番正しいと思っていいようだ。
┣■“今のところ”と書いたのは、どうもこの『昭和天皇実録』。作者の【宮内庁】が余計な配慮をして口を噤んでいる箇所がまだ多々あるらしい。「それじゃ実録の意味がないだろう」「税金使っているのに何事だ!」と説明を読みながら思わず怒鳴ってしまいそうになった。グレー過ぎるでしょう、いくらなんでも。(苦)
┗■私は昭和天皇が結構キツイ発言をしていたのではないかと考えています。終戦間際は確かによく言われる・扱われているような行動を取られたのかもしれませんが、『ニ.ニ六事件』で取った行動を考えると当然その前後も同様なことをしていたはずではないかと・・・ 。そういう意味でも『実録』は口を噤むことが本来あってはならないのでありますッ!