白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ネオ・チャイナ: 富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望

 

ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望

ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望

 

┣■中国赴任・海外特派員(中国語ペラペラ欧米人)によるリアル中国人庶民を描いた渾身のルポなのですが、いや~これがたまらなく読みづらいです。いつの時代の書物?と言いたくなるほどの苦痛を私は感じました。2段に分けでみっちり文字ばかりが羅列されています。太文字見出しによる切替もないし、非常に勿体なく感じましたね。カルチャーポップ風の表紙と掛け離れすぎ。筆者がというよりは編集側の問題でしょうね、コレは。(苦)

┣■登場人物が多いだけにもっと分かりやすく整理して紹介して欲しかったです。ドキュメンタリー作品として映像化したら面白いと思うのですが、何ら説明・区切りも無くドシドシ登場してくる印象が本文にはあります。地図は巻頭にだけ1枚掲載されているのですが、広範囲に渡ってルポされたのだがら、もっと分かりやすく捕捉してあげるべきでしょう。その点が本当に残念でならないですね。

┗■急に開かれた規制緩和に翻弄される人々。我先にと挑み、富を得た者とそうでもなかった者とのギャップ。全てが公開されたわけではない社会でまだ生きていかなければならない現実。最後はやはり心が病んでしまうのか・・・ 。本書を片手に自身でノートに登場人物を整理してみるといいかもしれません。ネタ本の原書にはいいかも。(笑)

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