白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊エコノミスト 2015年 10/6 号 これだ!人工知能 自動運転/激突対談 下村博文 文科相 vs 佐和隆光 滋賀大学長 「文系学部を廃止せよ」に異議あり

 

週刊エコノミスト 2015年 10/6号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2015年 10/6号 [雑誌]

 

ご注意:上記リンク先は電子書籍Kindle版となってます。紙媒体の方は画像が表示されていないのでこちらを貼りました。もしご購入されるのであれば、お気をつけ下さい。

┣■巻頭を飾る闘論席で今号は片山杜秀氏が、これまでの『日米安保体制』の経緯を判りやすく解説している。先日【NHKスペシャル】で放映された「吉田茂岸信介」の違いが非常に分かりやすく述べられていた。【産経新聞】による世論調査によれば、国民の考えはほぼ半々に分かれるみたいなので、今一度TVなどを通じて議論すべきだと私は思う。「子供扱いされる従属」 or 「対等関係として独立」。確かに今の異本国民を見ていると真っ二つに分かれる話だと思った。(苦笑)

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┣■表紙から科学雑誌nature的な雰囲気を醸し出しているけれど、そこはエコノミスト風。論文発表形式で自分が気になった所から入れるのがいい。正直細々とし過ぎていて取っつきにくいと思うが、ごく近未来『AI:人口知能』は人類の歴史を変えるほどの出来事になると思うので、少しでもその仕組みを理解しておくべきだと思う。開発組織やメーカーなど図式で非常に分かりやすく解説されている。大作だと高く評価したい。

┣■人間の脳を模範したAI『ニューラルネット』の開発が加速しようとしている。日本の開発者たちもそれに大きく関わっているようだ。まさに【攻殻機動隊】の電脳の世界が実現しようとしているのかもしれない。(笑)

www.bandaivisual.co.jp

kokaku-a.jp

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┣■今号はその他も気になる記事が目白押し。FLASH!の『米利上げ見送り』に関する有力エコノミストの予測が秀逸。4頁弱ほど頁数で巧くまとめられていると思う。

┣■WORLD・WATCHでは『インド:玉ねぎの価格が高騰、700キロ盗難が話題』が目を惹いた。「玉ねぎ無しでは美味しいカレーは作れない」。大国インドが抱える意外な盲点だと思った。(苦笑) また『中国:出稼ぎ労働者不足=内陸部の経済発展』は確かなようだ。メキシコの経済成長が下押しになっているという気になる記事も。

┣■海外企業を買うでは創業80年のブックメーカー【ウィルアム・ヒル】が紹介され、日本が誇る?世界最大の競馬運営団体【JRA】との比較も。配当も税率も異なっているのに粗利益の比率は同じだそうです。どこに流れているのやら・・・ 

┣■学者に聞け!視点論点で『 “高齢化” に限らない医療費増の主因』と題した提言がなかなか鋭かったので覚えておきたい。「燻製ニシン仮説」か。なるほどね。医療費・介護費の適正化に向けた地味な努力、そして日頃からの精査が必要ってことか。納得できた。>河口洋行 教授 成城大学経済学部

┗■大きく見出しを打たれた対談ですが、正直大したことないね。片方は10月で辞めちゃうそうだし、意味ねぇじゃん。(苦笑) 予算にすがっている大学の姿勢が垣間見られただけだね、コレ。

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