白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊東洋経済 2015年 10/03号 いよいよ来るぞ マイナンバー/アップル伝説は続くか/戦う親子

 

週刊東洋経済 2015年 10/03号[雑誌]

週刊東洋経済 2015年 10/03号[雑誌]

 

┣■『核心リポート』が今号も斬り込んでいた。『新国立競技場』問題は、綺麗な航空写真を見開き1頁に掲載して具体的な計画場所が分かり易くて良かったと思う。「再開発ありきの面積」か。いいことを言うね。(笑) 他『山口組ついに分裂、流動化する暴力団勢力図』や『病み上がりルネサス』、『世界を狙うサントリー “新浪流” の人材配置』など端的に伝えられており役に立った。正直【山口組】分裂の話は、敢えて遠ざけていたので、概要が掴めて私個人的には納得できた。

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┣■巻頭特集『アップル伝説は続くか』は、先日発売された新製品の利用を通じて語られている。私は「リース」サービスをアップルが発表したことに注目している。私は携帯は所有していないが(“拘束”機器なので)、パソコンは3台所有している。OSやソフトが高性能になる度にパソコンの買い替えに頭を悩ませている。結局辿り着いたのは【NEC】パソコン。落雷などによる自然災害にも対応した「3年保障」が決め手だった。雷が落ちて電線を伝り、なぜだかパソコンだけが逝かれた経験がある。その時にこの保障に入っていたおかげで、送料込みで完全無料で部品交換されてきた時の感動を私は忘れない。実は高機能よりも、こうした保障体制が消費者に支持されるのではないか? ジョブスがかつて服を選ぶのが面倒だと同じ服装だったように、パソコンなどもあれやこれやと選ぶのは面倒だ。顧客の囲い込みは何も通信業者だけのものではない。メーカーが直接管理することをユーザー・ファンの多くは望んでいると思う。1年ごとに更新ができるのであれば、その方がよっぽど良い。メーカー側にとっても最優先すべき顧客の要望が伝わりやすくなると思うし、良いことづくめだと思うなぁ。メーカーもだいぶ淘汰されてきたので、そろそろ「リース」が個人であってもおかしくないと私は思う。

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┣■メイン特集『マイナンバー』は「直前対策」と謳ったマニュアル本のような構成だった。内容的には他誌で先んじて報じられたものと大差はないと思うが、ベタに当該週に持ってきて、かつライバルが避けてくれたこともあり売れるんじゃないですかね? パラパラと捲ってみればお分かりのように大変良く出来ている。資格本にありがちなマンガも的確に問題点を指摘されていたし、フローチャート&チェックシート的な説明の持って行き方が巧い。第二部として世間で叩かれている問題点にも深く追求されており、読み物としてもかなり面白かった。「うごめく官民の思惑」等スケジュール表が掲載されていて、なかなかどうして今後が見物になってきた。(笑) 日本国にこのまま住みたいのであれば必ず持たされる『マイナンバー』。その利便性・危険性をよく認知しておくためにも関連書籍を読まれておかれることを強くお薦めする。本誌だけでも十分ですけどね。ステマじゃないよ、私は。(笑)

┗■長くなってしまった。コラムもなかなか刺激的な見出しが並べられている。おかげで予想外に時間を奪われた。(苦笑) 今号も大変満足だったと言えよう。

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