白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

イスラムの読み方 その行動原理を探る

 

イスラムの読み方 (祥伝社新書)
 

┣■本書はかなりのベストセラーとなっている様子。1979年10月に発行したものに第6章分を追加し復刊された。対談形式です。当時の中東情勢に関してはカットされて、今の情勢について追加された最終章で述べられています。正直パラパラっと見て理解できる類いの本ではありません。じっくりと通勤途中などで読むにはちょうど良く、面白いでしょうね。

┣■挿絵図が正直もっと欲しい。家系図や勢力図分布など時折織り込まれてあるが、入門向きとは言えない。別途、歴史の流れや地域が分かるイスラム関連本を購入して、ある程度の基礎知識を得てから望むべき本。割と小見出しが多いので、気になった箇所から読める。

┗■この本を読み込めばかなりのイスラム理解者だと言えるが、果たして発行部数分だけの理解者が現れたのかどうか? もうちょっと読みやすい・引きやすい紙面に出来なかったのだろうかと残念でならない。私は何度か読み返すクチなので・・・

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