白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊エコノミスト 2016年04月05日号 世界史に学ぶ金融政策/大規模再編進むビール業界 他

 

週刊エコノミスト 2016年04月05日号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2016年04月05日号 [雑誌]

 

┣■今週は両眼球が*アッツアッツ*になる疲労感・頭痛に見舞われて読み終わるのが遅くなってしまったのですが、記事の中身が“かなり濃厚”だったことも遅読となった要因の一つです。編集欄でも自負しておりましたが、この本誌の『世界史』シリーズはとても勉強になります。是非とも押えておきたい読み物です!

┣■古賀茂明氏が安倍晋三首相の“中途半端”な政策を糾してます。ごもっともな指摘です。「実行、実行、実行」が既にそうなっていないことを国民の多くが実感しているわけですが、もう少し厳しい目で対処しないと“スカスカ”な国になってしまいます。国民一人一人がしっかりと政治に目を向けることを心掛けたいです。

┣■アフリカで事業拡大を試みている【豊田通商】社長のインタビューが掲載されています。自動車関連以外で・アフリカでどれくらいやっていけるものなのか、私個人的にも注目していたりするのですが、財閥【三井】の力を借りずに【トヨタ】独自の商社でどこまでやれるのか。第4の財閥と大きく浮上するのか(それは時期尚早尚早か)気になるところです。アフリカ進出が著しい【中国】を超えられるでしょうか ?? 

┣■今号はFlash Newsも濃厚だったりするんですよね。核心、痒いところを突いてます! 「都心に『黒いビル』増殖中」【野村不動産】が手掛ける『PMO』シリーズですか。確かに中小ビルの問題を上手く解消できた案件だと思いますね。そう、高すぎるビルはそんなに要らないんですよ。「上層階での激しい揺れが大好き」なんて人はあまりいないと思うんですけどね。(苦笑) 逆に多く存在する中小のビル群が個性的に彩られた、または統一された方が町の景観向上にも繋がると思うんですけどね。そうした美的感覚が管理する行政側にないことも今回の「東京駅改装」騒動で露見されましたね。

┣■Global Money「【中国】外貨準備高の内幕」も実状が解説されていて勉強になりました。人の解釈って“勝手気ままである”ことがこの件だけでもよく分かりました。情報は多く掻き集めて比較検討をしないとダメだと思いました。

┣■大特集『世界史に学ぶ金融政策』ですが、各国の【中央銀行】設立・政策の歴史が各論者を巧みに組み合わせて語られております。面白いよッ !! 「【日銀】黒田総裁の七つの誤算」「高橋財政後の昭和史から学ぶ」「覇権国の経済と金利の関係」「米国の利上げが周辺国の打撃に」などはとても勉強になりました。今の政策を司る者達は『歴史』を学ぶのが苦手だったのかな?(苦笑)

┣■他にも「【中国】進む『インターネット強国』戦略」や「商社の深層:流通・小売り戦略」「【インド】12億人の識別制度」「【トルコ】厳しい外交・治安」「自由貿易時代は終焉か」なども良かったです。

┣■『だ規模再編進むビール業界』は某誌の【キリン】社長インタビューの方が生々しくて良かったですかね。(苦笑)

┣■『ネットメディアの視点』では【デモクラTV】代表インタビューが掲載されています。前身はあの【愛川欽也パックインジャーナル】。同番組は現政権によるメディア圧力の先制攻撃を受けたと言えるでしょうか? いや、原発問題を深く取り上げてのものだったから前政権にも当てはまるのかな? となると日本って国は・・・ ちょうど今月2016年3月末で【ジェイコム】配信の無料お試し【CNN】(30分)も終わってしまいました。(悲) 情報が隔離されているぞ !!  飼育箱で飼われた国民に成り下がっているぞ! 周囲からジロジロと権力に観察されるぞ !!  かなりヤバイかもしれません。(苦)

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┗■今号は書評も多く取り上げられており、これまた良かったんですよねー。伊藤光京都大学名誉教授の最後の著書『ガルブレイス』は大変興味深かったです。お金が貯まったら購読したいと思います。※現在月収500円也。(^^ゞ

 

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