樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ -海を渡った出稼ぎ日本人 (SQ選書08)
- 作者: 野添憲治
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 2015/12/10
- メディア: 単行本
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┣■『北方領土問題』または『日露戦争』に関する話をしていくと、必ずと言っていいほど登場してくるのが【樺太】サハリンです。ご高齢の日本人女性が1人、まだ住んでいるそうですが、当時移民した方々の話がまさに「聞き取り」取材された口調その物で綴られています。東北弁の方言ばかりなので、人によってはある意味“苦痛”かもしれません。(苦笑)
┣■『極東開発』が日露首脳部・双方共に思案されているわけですが、その開発拠点の一つでもある【樺太】がいかに木々が豊富であり、また漁獲高が多かったかと教えてくれています。「ニシンの大群」は今では夢幻の如くなのでしょうが、日露双方が協力して、石油やガスは始め、漁業・林業など計画的に立てられることを強く期待する次第です。
┗■【樺太】や【北方四島】に住むロシア系住民は、自分達の生活圏が奪われやしないかと戦々恐々とした視線を向けておりますが、医療面などの人的交流を促し、そうした頑なな思いも溶かしてもらいたいものです。実現して欲しいですね、極東協力開発。かつては「ユダヤ人の居住区・国」にという話もあったようですけれど ??