白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

僕だけがいない街 2巻 #7 1988.02~

 ※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

┣■第二の大舞台となる過去へ『リバイバル・再上映』を余儀なくされた・望んだ主人公。堅く閉ざしていた己の記憶を解き明かしていく。

┣■第二の舞台とは表紙の絵からも「小学生時代・10歳当時」の話なのだが、誰もが主人公のように忘れているものなのであろうか? 案外自分などどーでもいいようなことまで鮮明に覚えていたりもするが、中には忘れたことすら気付かないでいる記憶の扉を誰しも持っているのだろうか? 不思議な感覚だ。自分の身にもこのような・口に出来ないことが昔あったのではないかと少し考え込んでしまった・・・ 

┗■本作品は昨今、毎週の様に取り沙汰されている事件が題材となっています。超一級品のミステリーだとは思いますが、心地の良いものではありません。読まず・知らないでいることもまた “確かな幸せ” なのだろうと思います。

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