白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊東洋経済 2022年08月27日号 東芝の末路/水道危機

※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

https://www.fujisan.co.jp/product/5828/b/2284360/

 不正会計の発覚から7年。迷走を重ねた東芝が株式非公開化への一歩を踏み出しました。モノ言う株主たちに経営を翻弄された末の決断です。本特集ではさまざまな角度から、この創業150周年を目前とする名門企業の末路を描きました。取締役会は同床異夢が続き、ガバナンス不全は重篤化、インタビュー取材に応じた島田太郎新社長の描く新戦略にはすでに3つの懸念が浮上しています。混迷の長期化で30代は見限り新卒学生からは敬遠されるなど、グループ12万人組織で進む人材先細りの現状についても迫りました。

【第1特集】東芝の末路
[prologue] 群がるファンドに託す命運 非公開化のカウントダウン
ベインの陰で虎視眈々 筆頭株主エフィッシモの狙い

Part1 揺れる経営
なぜ「非公開化」が浮上したのか 株主大分裂で失った経営の舵
混乱の始まりは2017年 6000億円増資の代償
ガバナンス不全は重篤化 同床異夢が続く取締役会
スポンサーのそろばん勘定 非公開化は「おいしい投資」
ファンドが気をもむ 視界不良のキオクシア上場

Part2 多難の新戦略
「データで稼ぐ」は可能なのか 島田改革を阻む3つの懸念
90年代から研究開発 量子技術はいつ花開く
「私はビジョナリーな人」と公言 島田太郎社長とは何者か
事業の「成長性通信簿」 「不可」はないが「優」もなし
逃がした魚は大きかった 売却事業たちの「その後」

[インタビュー] 東芝社長CEO 島田太郎
「私はビジョンを示した あとは株主の選択を待つ」

Part3 社員の葛藤
グループ12万人を待つ未来 人材先細りが進む不安
[誌上座談会] 現役社員たちが明かす 東芝社内のリアル
日立に負けず劣らず 12万人社員の最新懐事情
大きな声では言えない話 従業員持ち株会は今がお得
[epilogue] 漂流の原因は「文化」にあり 遠く離れた日立の背中

【第2特集】水道危機
水道料金を4割値上げ 経営難に直面する自治
老朽化や技術者不足で満身創痍の水道インフラ
水道事業の民間委託 世界で戦う商社の視線

【ニュース最前線】
虎の子のアリババ株を放出 防戦一方のソフトバンクG
日野のエンジン不正が拡大 まだまだ終わらない正念場
サントリーが柱事業を再編 創業家御曹司が抱く危機感

【連載】
|経済を見る眼|社会的にコロナをいかに終わらせるか|苅谷剛彦
|ニュースの核心|米バイデン大統領「肝煎り法案」成立の影響度|中村 稔
|発見! 成長企業|メニコン
会社四季報 注目決算|今号の4社
|トップに直撃|ルネサンス 社長 岡本利治
|フォーカス政治|ツキだけではない岸田首相の突破力|歳川隆雄
|中国動態|「国策ファンド」汚職は産業政策の限界か|梶谷 懐
|財新 Opinion&News|BYDが乗用EVで日本参入、競合も虎視眈々
|グローバル・アイ|西側諸国が民主台湾を残したい「本当の理由」|ダロン・アセモグル/ ジェイムズ・ロビンソン
|Inside USA|極右の黒幕に賠償命令、陰謀論が映す米社会の闇|瀧口範子
|FROM The New York Times|中国に筋金入りの強硬姿勢 ペロシ下院議長「訪台」の必然
|マネー潮流|「ゴルディロックス期待」は早すぎる|森田長太郎
|少数異見|「夏の甲子園」は抜本的な見直しが必要だ
|知の技法 出世の作法|国際人権団体が指摘したウクライナ軍の戦術|佐藤 優
|経済学者が読み解く 現代社会のリアル|社員と部署の希望を反映 人事異動を経済学が変える|小田原悠朗
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