白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

地理学で読み解く流通と消費―コンビニはなぜ集中出店するのか

※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

www.kinokuniya.co.jp

出版社内容情報

「地方の百貨店や商店街はなぜ衰退しているのか」「コンビニはなぜ集中出店するのか」「ユニクロはなぜロードサイドから都心部に展開するようになったのか」「イオンはなぜ田園地帯に出店したのか」――これらは皆、地理学的知見で説明できるといったら驚かれるでしょうか。実は流通や消費は、自然環境や都市構造・交通網といった地理的な要因によって、少なからず影響を受けています。本書では、コンビニ・スーパー・家電量販店など様々な小売の出店・販売戦略や配送システムなどについて、その実態と変化を地理学的な観点から明らかにしていきます。また、「シャッター商店街」「買い物難民」、災害時の流通などの問題、そしてネット通販など変わりゆく流通・消費の現状と未来ついても迫ります。私たちに身近な小売・流通はどのようにして成り立っているのか。ビジネスマンの教養としても役立つ一冊です。

内容説明

ユニクロはなぜ郊外から都心へ出店場所や規模を変化させたのか。身のまわりでいつの間にか起きている「街」「お店」「買い物」をめぐる変化を浮き彫りにし、その理由を地理学的な視点から明らかにします。

目次

日本地理の特徴と流通・消費との関係
3大都市圏の郊外市場はいかにして形成されたのか―人口移動と地域市場1
東京の都心回帰がもたらす流通・消費の変化―人口移動と地域市場2
中心地理論」で読み解く流通・消費―都市階層と買い物空間1
地方都市の百貨店や商店街はなぜ衰退したのか―都市階層と買い物空間2
県外に影響を及ぼす最上位の地方都市―都市階層と買い物空間3
「ショップ」で読み解く東京の都市構造―都市階層と買い物空間4
モータリゼーションが変えた流通・消費―国土空間の圧縮と流通革新1
コンビニの出店戦略からみる流通―国土空間の圧縮と流通革新2
急成長するネット通販と情報化―国土空間の圧縮と流通革新3
『買い物弱者』はいかにして生まれたのか―高齢化社会を流通・消費1
買い物弱者を支援する流通とは―高齢化社会を流通・消費2
スーパーやコンビニお品揃えはどのように決まるのか―地域性の消失・再構築1
なぜロードサイドや商店街は同じ風景になるのか―地域性の消失・再構築2
災害時に流通はどうなるのか―持続可能な社会と流通・消費1
人口減少時代に流通は維持できるのか―持続可能な社会と流通・消費2
人が集まる小さな中心地の作り方―持続可能な社会と流通・消費3

著者等紹介

土屋純[ツチヤジュン]
関西大学文学部地理学・地域環境学専修教授。博士(地理学)。1971年群馬県生まれ。1999年名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学、2001年博士(地理学)取得。日本学術振興会特別研究員、名古屋大学大学院環境学研究科助手、宮城学院女子大学学芸学部人間文化学科准教授、同教授、宮城学院女子大学現代ビジネス学部教授を経て、2019年より関西大学文学部教授。専門分野は経済地理学、都市地理学。日本における流通システムと都市構造の再編成について研究するとともに、インドなどのアジア諸国での流通や消費についても調査・分析している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。