内容説明
戦後社会では、さまざまな空間を革新勢力が席捲していった。しかしそうした雰囲気は、多分に焚きつけられ、煽られたものであった。誰が、どのように時代の気分を誘導したのだろうか。また、それはどのように、その後のねじれた結果をもたらしたのか。膨大な文献資料から聴き取り調査までを駆使し、今につながるその全貌に迫る。
目次
1章 悔恨共同体と無念共同体
2章 『世界』の時代
3章 進歩的教育学者たち
4章 旭丘中学校事件
5章 福田恆存の論文と戯曲の波紋
6章 小田実・ベ平連・全共闘
7章 知識人界の変容
終章 革新幻想の帰趨
著者等紹介
竹内洋[タケウチヨウ]
1942年(昭和17年)、新潟県に生まれる。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、関西大学人間健康学部教授、京都大学名誉教授。専攻、歴史社会学、教育社会学。主な著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、日経・経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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