アグリビジネス進化論 ―新たな農業経営を拓いた7人のプロフェッショナル
- 作者: 有限責任監査法人トーマツ・農林水産業ビジネス推進室
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: 単行本
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農業の現場では何十年も前から、農業ビジネスで成功を果たしている経営体が多数生まれています。
本書で取り上げた7名は農業ビジネスの先駆者です。全員に共通する特徴は実需者や消費者のニーズにとことん応えることで、農業をビジネスとして成立させようと挑み続けたことにあります。自ら生産した農産物、製造した加工品の売価を自ら交渉して決めることを志向し、その過程で事業領域を、生産にとどまらず加工や販売にまで拡大させています。
こうした取り組みの結果が安定した販路の開拓につながっています。 販路が安定すると経営資源の充実が容易になり、経営規模拡大につながります。先駆者たちにとって6次化は経営の手段であって目的ではありません。
経営プランが十分に検討されないうちから6次化を考える農業者が多いなか、彼ら先駆者たちは産地・地域の特徴、品目の特徴、自社のケイパビリティを踏まえ、経営資源を調えつつ成長してきた様子がインタビューから明らかになっています。
(はじめにより)
【目次より】
はじめに/日本の農業をとりまく趨勢
Chapter -1
鈴生
モスも認めた「メーカー」スタイルのレタスづくり
Chapter -2
サラダボウル
元金融マンが農業でくり返した「挑戦と失敗」
Chapter -3
舞台ファーム
農業の「コンビニ化」で売上100 億を目指す
Chapter -4
こと京都
中国産は敵にあらず。九条ねぎで2000 億市場にチャレンジ
Chapter -5
六星
お餅から惣菜・弁当まで、ブランドを使い分けた巧みな6次化
Chapter -6
早和果樹園
6次産業化によるみかんビジネス化に成功
Chapter -7
野菜くらぶ
野菜の値段を「自分で」決めるための挑戦
Epilogue
比べてみると農業のビジネス化のポイントが見えてくる