┣■「差別語」関連書はこれまでにもいくつか読みました。なぜか手に取ってしまうものがありますね。そして今回もまんまと乗せられてしまったわけですが(苦笑)、これまで見た中で一番よく要約された解説書だと言えそうです。よく練られて編集されています。
┣■差別問題毎に多くの「事例」が掲げられ、そのポイント、またコラムが挟まれて興味を持たせる工夫が随所に見受けられます。『アイヌ民族差別』など是非読んで欲しいです。本書は自分で改めてノートする手間が省け、ラインマーカーと付箋で足りるくらい内容が充実していると思います。
┗■やはり『差別問題』は「事例」を挙げて検証しないといけません。「感情論」だけではダメです。それに対してどういったことが起こったのか。それを知る・知らせる術を学ぶべきだと思います。「TV・政府が言っていたから」と安易に信じるのが過ちであることをインターネットの普及によって我々は学びました。世評を糾す勇気を持ちたいですね。