白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊エコノミスト 2016年02月09日号 投資が怖い人の資産防衛大綱/中国が世界の大豆油工場になる 他

 

週刊エコノミスト 2016年02月09日号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2016年02月09日号 [雑誌]

 

┣■正直今号の特集『資産防衛大綱』は表紙の絵柄に反して“非常に”つまらなかったです。20頁も満たず、よくある分散投資ファンド紹介・比較がメインでもなく、市場のグラフの見方・読み取り方の解説といった話でした。ここまで見極めて資産をこまめに動かさないといけないのかと、面倒に感じる人はきっと多いかと思われます。(苦笑)

┣■特集後半には退職後に95歳までに必要となる生活費を賄うために「3%運用」の例を挙げているのですが、この“ジェットコースター”相場で怖くなって乗りたいと考える人も少ないのでは? 「リーマン・ショックを乗り越えて20年間で年率5%以上の運用成績だった」と最後に謳っているのですが、まだ余力があっただけ・無理矢理感の方が強く感じますしね。このプランに伸るか反るかはまさにアナタの考え次第です。(笑)

┣■私個人的につまらなかった特集ですが、今号はその他で気になる記事が目白押し。読み・考察することで予想外に時間を要してしまいました。『【シャープ】を巡る支援・再編の構図』『不動産価格は天井か』『【北朝鮮】制裁の鍵』『GDIで経済規模を見る』『自己出版文化の旗手・鷹野凌』『【TBSラジオ】大沢悠里のゆうゆうワイドが30年の節目にあたる今年2016年4月8日で放送終了』『読書日記:ブラッドランド』など目に止まりました。

┣■また海外ネタでは『米カリフォルニア:高級EV市場に中国資本進出』『香港:下落に転じた住宅相場』『シンガポール:通信・報道を一括管理、“言論統制”か?』『オーストラリアで干ばつ:コメ57%減産』『ロシア:国内農業強化、通貨安は追い風』『米利上げは懸念だらけ。サマーズ、クルーグマンら批判相次ぐ』『米国で離島奪還訓練に臨む自衛隊員』『超新星重力レンズの理論予想が的中』『資源バブルに走った商社、陰の推進役は【JBIC】国際協力銀行』、そして『中国が世界の大豆油工場になる』ですか。材料となるネタがゴロゴロと掘り出されておりました。(笑)

┗■「不動産バブルは早くも終焉を迎えている」、そして「他国は着々と農業分野を強化している」という動きが見えてきます。今の日本は現状の豊かさにあぐらを掻いてしまって何もせずにいるキリギリスのように私の目には映ります。現在、無職の身である自分が言うのもなんだけど。(^^ゞ 貯蓄の目減りを実感した時、日本列島は巨大地震以上の激震を感じるのだと思います。「餓死者」の記事が日常茶飯事になる日も近いのかもしれません。

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