白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

日本の敵 よみがえる民族主義に備えよ

 

日本の敵 よみがえる民族主義に備えよ (文春新書)

日本の敵 よみがえる民族主義に備えよ (文春新書)

 

┣■丸っきり「国際情勢に疎い」と思っている人には、とりあえず散々報じられている概要だけでも知っておくには手軽な書物になっています。とても読みやすく構成されているので、通勤時間などを利用してあっという間に読み終えることができるでしょう。これが全て正しいとは言いませんが、こういう捉え方がされているということはよく理解できるかと思います。

┣■故人を軽んじる発言が見られるのが少し気になりましたが(当時の人の中にも優れた分析をしていた方はおられたはず)、逆に「今の官僚達はそれが出来ているの?」と問いたくなる思いに駆られました。彼らは単なる傍観者と化しているのでは?(苦) 

┗■ネットアセスメントとは「総合戦略評価」のこと。「経済学」と「地政学」のせめぎ合いか。今の日本の政権は地政学ばかり頭の中にあり・行動に移して勝手に“自己満足”しているだけに私の目には映りますね。誰もそれを咎めようとしていない危険性を強く感じます。「国のために財を投げ打つべきだ」。カリスマ性に乏しい者に言われてもねぇ。(苦笑) 田中角栄だったならば、案外今の世の中、巧く回っていたかもしれません。(笑)

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