もっと知りたい尾形光琳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 仲町啓子
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 単行本
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■本書は「もっと知りたいシリーズ」の琳派三部作(宗達・光琳・抱一)の中の一冊です。天才・宗達の出現から半世紀後に生まれ、のちに琳派(RIMPA)として世界に知られる様式を定着・深化させた尾形光琳の波乱に富んだ59年の生涯と作品を紹介する美しい画集です。
■「燕子花屏風」「風神雷神図屏風」「紅白梅図屏風」をはじめとする名作を数多く掲載し、雅な美しさを贅沢に味わえます。あわせて、若い頃の狩野派の勉強ぶり、宗達を吸収し独自に発展させていく様子、雪舟・雪村の水墨世界との出会い、異なる才能をもって協力しあった弟・乾山のことなど、さまざまな角度から光琳の人間像と足跡に光をあてます。
目 次
〈はじめに〉光琳、流派名となる
序章 光琳京都に生まれる(1-34歳)
◆光琳の趣味--能
第一章 光琳画家となる(35-46歳)
◆宗達を学ぶ 1--修業期
【コラム】かきつばた
【コラム】伊勢物語デザイン
第二章 光琳江戸へ(47-51歳)
【コラム】光琳と狩野派
【コラム】光琳の画稿と下絵
【コラム】福神
◆自然の捉え方 1--デザイン化
【特集】江戸在住期の収穫--鳥獣写生図にみる観察眼
【特集】江戸在住期の収穫--雪舟・雪村に惹かれる
第三章 光琳再び京都へ(52-59歳)
◆絵巻を参照する--1
◆絵巻を参照する--2
◆宗達を学ぶ 2--晩年期
【コラム】デザイン性と写実性の同居
◆自然の捉え方 2--観察
◆自然の捉え方 3--線より面
◆自然の捉え方 4--トリミング
【特集】多才な兄弟--光琳と乾山の合作を考える
【特集】豪華な調度品--扇面貼交手箱を見る
【特集】主題・技法・構図から--紅白梅図屏風を読む
終章 光琳を継ぐものたち
〈総論〉琳派をつなぐ《風神雷神図屏風》--宗達、光琳、そして抱一へ